ブライダルチェック|北くまもと井上産婦人科医院 リプロダクション部門|熊本市北区にある不妊治療専門外来
まだ妊娠を考えていない方やこれから妊娠しようとしている方、また結婚前に女性特有の病気や妊娠や出産に関係のある子宮筋腫・子宮腺筋症・内膜症などの疾患がないか調べる検診です。診察・採血では、性感染症や子宮頸がん、またホルモン検査を行い今の卵巣機能をみることも出来ます。
性交渉で感染する性感染症に罹っていないか検査します。梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV感染症、クラミジア感染症、淋菌を検査します。パートナーを感染させてしまう可能性があります。陽性であれば治療が必要となることがありますので、受診されてください。
妊娠に影響するような子宮筋腫や腺筋症、子宮内膜症など子宮・卵巣・卵管に異常がないか超音波検査で観察します。子宮筋腫や子宮内膜症などすぐに妊娠を希望されない場合は薬物療法などで進行を遅らせたりすることが出来ます。
卵子の残り数の目安を知る検査。月経周期に関係なく採血できます。ピルや子宮筋腫・腺筋症に対する薬剤を使用中の方は数値が低くなります。服用をやめて2−3ヶ月ほどで採血してください。
AMHは卵子の質とは関連しません。卵の質は年齢と強く相関します。高齢の方でAMHが高くても妊娠しやすいわけではありませんのでご注意ください。
引用:年齢とAMH値の中央値(JISART多施設共同研究. 日生殖医会誌, 61: 487, 2016.)
AMHが年齢と比較し高すぎる方は、月経不順などあれば多嚢胞性卵胞の可能性があります。妊娠を希望される方は排卵誘発剤など使用した方が良い可能性があります。逆にAMHが低い方は、卵巣機能が落ちている可能性があります。妊娠を考えている方は早めに相談した方がよいでしょう。
甲状腺とは、のどの下にある臓器で、体の代謝の調整に関係します。甲状腺の病気は男性より女性に多いという特徴があります。甲状腺機能に問題があると月経不順や卵胞の発育を妨げる可能性があります。また、造影剤を使用するにあたり、甲状腺機能に異常がないか調べます。甲状腺機能が亢進している場合、造影剤が使用出来ない可能性がでてきます。
子宮頸部の細胞診検査を行います。(月経期を除く)1年に1回は行うようにお勧めします。
妊娠初期に感染すると赤ちゃんに影響することがあります。抗体があれば感染しないため、妊娠前に抗体があるか検査をお勧めします。抗体がなければ、ワクチン投与により感染を予防します。ワクチンを投与した場合は2ヶ月間避妊が必要となります。
月経不順がある場合や卵巣機能が気になる方は測定をお勧めします。月経中のホルモン値を測定することで卵巣機能や排卵障害の原因になるような異常がないか調べます。
妊娠時糖尿病でコントロールできていない場合は、流産率や奇形率が上昇すると報告されています。
精子の動きを抑制する抗体を持っている方が稀におられます。抗精子抗体が陽性であれば、精子の動きを抑制し、自然妊娠が難しくなります。精子をよく洗浄し人工授精や体外受精・顕微授精など必要になることがあります。
※甲状腺や感染症検査の結果が出てから後日に検査の必要があります。
子宮卵管造影検査へ
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
女性は基本検査+A+Bを推奨します。
ブライダルチェックは保険適用外の検査になりますが、検査に該当する症状のある項目は、保険適用の対象となることもあります。
下記は税別料金となります。
基本検査 | 18,000円 |
A:抗ミュラー菅ホルモン検査(AMH) | 6,000円 |
B:甲状腺機能検査 | 3,000円 |
C:子宮頸がん検査 | 4,000円 |
D:風疹・麻疹抗体検査 | 3,000円 |
E:月経期ホルモン検査 | 6,000円 |
F:血糖値・HbA1c | 3,500円 |
G:抗精子抗体 | 7,000円 |
H:子宮卵管造影検査 | (保険)5,000円〜8,000円 |
I:その他の性感染症 | 6,600円 |
推奨セット:基本+A+Bで27,000円となります。
精子を作るには下垂体ホルモン(FSH、LH)が必要となります。また、精巣内で産生されるテストステロンも測定し、現在のホルモン状態に問題ないかどうかを確認します。
基本検査 | 15,000円 |
ホルモン検査(FSH、LH、テストステロン) | 4,500円 |